HDDの物理障害とは?対処方法を解説

公開日:2025/12/15

HDDの物理障害

HDDの物理障害について解説します。データにアクセスできなくなり、どう対応すればよいか迷っている方も多いでしょう。大切なデータを失わないためには、適切な対処が求められます。本記事では、HDDの物理障害の種類や具体的な対処方法について詳しく紹介します。

物理障害の種類

物理障害とは、HDDの内部にあるヘッドやプラッタ、モーターなどの部品が破損・損傷し、正常に動作しなくなる状態を指します。経年劣化や落下、衝撃、水没などが原因で、HDDを認識できなくなったり、データにアクセスできなくなったりすることがあります。

磁気ヘッド障害

磁気ヘッドはHDDの読み込みを担当していますが、正常に読み取れない状態になることがあります。ヘッドクラッシュによってプラッタが傷つくと、データの復旧が難しくなる可能性があります。磁気ヘッド障害では「カッコンカッコン」といった異音が聞こえることが多いです。

スクラッチ障害

スクラッチ障害は、データを読み書きするヘッドとプラッタがこすれることで発生します。HDDは精密な消耗品であるため、経年劣化などによって突然故障することもあります。

フォームウェア障害

ファームウェアに不具合が起きて、HDDが正常に動作しなくなる状態をファームウェア障害といいます。HDDの故障には物理障害と論理障害の2種類があり、論理障害はHDD自体は正常でもデータ障害が起こり、正常に動作しない場合を指します。論理障害の原因には、ファイルの誤削除やウイルス感染、初期化、アップデート中の電源断などがあります。

基盤障害

基盤に搭載されたチップの故障により発生します。経年劣化や過電流が原因で起こることが多いです。

リードエラー障害

不良セクタが置き換えられず、データの読み取りができなくなる障害です。不良セクタとは、何らかの理由でデータが読み取れなくなった記憶領域のことを指します。不良セクタの影響でHDDが起動しなくなることもあります。

HDDの修理内容

障害の程度によって、復旧方法は異なります。一般的に、HDDの寿命は3〜5年程度とされています。接続されているコンセントやケーブルが正しく差し込まれていない場合もあるため、まずはしっかり確認することが大切です。

データやファイルの読み込みに時間がかかったり、エラーメッセージが消えなかったりすると、物理障害か論理障害か判断が難しい場合もあります。

軽度障害

パソコンがHDDを認識しなかったり、読み込みエラーが起きたり、頻繁にフリーズする場合は、軽度障害に分類されます。この段階ではHDD自体に大きな破損はないことが多いです。

フォーマットの要求も軽度障害に含まれます。フォーマットとは、HDDのデータを初期化し正常に動作させるための処理ですが、実行するとすべてのデータが消えてしまうため注意が必要です。

中度障害

データの保存領域に破損や異常があり、データへのアクセスが難しくなっている状態です。HDDから異音が聞こえたり、焦げ臭さを感じたり、内部に傷がある場合は中度障害にあたります。異音の中には、正常な動作音もありますが、キュルキュル、カンカン、ガガッなどの音は物理的な破損や変形による異常音の可能性があるため注意が必要です。

また、基盤やチップの焼けによる異臭は火災の危険もあるため、とくに危険です。回転軸やPCB基板、プラッタなどの部品故障で動作しないこともあります。

重度障害

HDDが電気的・機械的に深刻な故障を起こした状態です。重度障害は落下や水没、経年劣化などによって発生します。誤った操作によってデータが完全に消失することもあるため注意が必要です。

重度障害の復旧には専門的な知識や技術が求められ、HDDの分解や部品交換が必要な場合が多いため、費用が高くなる傾向があります。

HDDの物理障害確認後の対処方法

物理障害が確認された場合は、まずパソコンの電源を切ることが大切です。HDDは非常に精密な機器であるため、誤った操作は障害を悪化させたり、データの消失や復旧率の低下につながる可能性があります。

データの復旧を希望する場合は、専門のHDD復旧業者に依頼することをおすすめします。

パソコンの電源を切る

物理障害が判明したら、無理に操作せずにパソコンの電源を切ることが重要です。自力での復旧作業や放置は、本来なら修復可能なデータをさらに破損させるリスクがあるため注意が必要です。

重要なデータは、普段から定期的にバックアップを取っておくことで、データ消失のリスクを減らすことができます。

HDD復旧業者へ依頼する

データ復旧を希望する場合は、HDD復旧業者に依頼するとよいでしょう。復旧業者は、別の外付けHDDなどにデータを移行し、復旧を行うことが可能です。

一方、修理業者では物理障害が発生したHDDを新しいものに交換するため、元のデータは消失してしまいます。データ復旧を希望する場合は、修理を依頼する前に復旧業者へ相談することをおすすめします。

まとめ

この記事では、HDDの物理障害とその対処方法について解説しました。物理障害とは、HDDの故障によって発生するデータ障害のことを指します。HDDの状態によって、適切な復旧方法は異なります。物理障害が確認された場合は、すぐにパソコンの電源を切ることが重要です。慌てて再起動したり、自力で復旧を試みたりすると、本来復旧できたはずのデータが破損してしまう可能性があります。データの復旧を希望する場合は、HDDの分析や復旧を専門とする業者への依頼を検討するとよいでしょう。

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