外付けHDDの寿命を延ばすにはどうすればいい?

公開日:2025/08/15  

外付けHDD 寿命を延ばす

外付けHDDは精密機械の一種であるため、使用方法・使用環境によっては故障しやすくなってしまうことがあります。そこで今回は、外付けHDDの寿命の目安や、劣化の兆候について詳しく解説します。外付けHDDを長持ちさせるためのポイントを詳しく解説するので、外付けHDDを利用している人にとって必見の記事です。

外付けHDDの寿命の目安と使用環境による変化

まずは、外付けHDDの寿命の目安や、使用環境による寿命の違いについて解説します。

外付けHDDの寿命は約3~4年

外付けHDDの寿命は、約3〜4年です。外付けHDDは内蔵型のHDDと比較すると外部からの衝撃や影響を受けやすいため、経年劣化の進行も早い傾向にあります。

外付けHDDの寿命は使い方や使用環境によっても異なる

外付けHDDは使い方・使用環境によっても劣化の進み具合が異なります。適切な温度下で定期的なデータ整理を実施して負担をかけないよう使用した場合、ある程度長持ちさせることが可能です。

対して、強制終了を繰り返す・衝撃を加えるなどすると劣化が進みやすくなるため、平均的な寿命よりも早くに故障する可能性があります。

外付けHDDの劣化を知らせる兆候

外付けHDDの経年劣化が進むと、いくつかの兆候・症状が現れます。劣化のサインを無視して使い続けていると、最悪の場合データをすべて失うことになります。そうならないためにも、本項で紹介する外付けHDDの劣化を知らせる兆候について詳しく理解するべきです。

エラーの回数が増える

外付けHDDの劣化が進むと、エラーやデータ破損の回数が増えやすくなります。データの破損は外付けHDDの内部で部品同士が接触することで起こる障害であり、データを開けない・頻繁に文字化けが起こるなどの症状が現れるのが特徴です。エラーやデータ破損が頻繁に起こる場合、万が一の事態に備えてデータのバックアップを取っておくと安心です。

動作が重い

外付けHDD内のデータを開く・データを書き込むといった動作が重く、スムーズに作業できない場合にも注意が必要です。経年劣化によりモーターの回転速度が遅くなることで動作自体も遅くなり、エラーが増えやすくなるのです。

ただし、動作が重くなる症状は、外付けHDD内のデータ容量が重すぎる場合にも起こります。動作が鈍くなったと感じたら、まずは使用しないファイル・データを消去して様子を見ることをおすすめします。容量を減らして動作が改善した場合には、そのまま外付けHDDの使用を続けられます。

フリーズしやすい

外付けHDDの使用中にフリーズすることが増えた場合も要注意です。データへのアクセスや書き込みの最中に動作が止まってしまうようであれば、経年劣化によって寿命が近づいているサインであると考えられます。データを失ってしまう前に、交換・買い替えを行うべきです。

異常音が出る

外付けHDDから異常音がするまたは異臭がする場合は、すでに故障している状態です。異常音は、外付けHDDの動作不良による音です。また、異臭は部品のショートによるにおいであると考えられます。異常音や異臭を確認したら、データのアクセスが可能な間にバックアップを取り、すぐに使用をやめるべきです。

外付けHDDを長持ちさせる方法

ここからは、外付けHDDを長持ちさせる方法について詳しく解説します。

電源を頻繁にオン・オフしない

外付けHDDの電源をオン・オフする動作は、本体に負荷がかかります。実際のテストでも起動回数が寿命に影響しているというデータがあるため、何度も電源をオン・オフするのは避けるのが無難です。使用していない時間は、スリープ状態にして消費電力を抑えることをおすすめします。

強制終了しない

外付けHDDを強制終了すると、ダメージが蓄積されて寿命が短くなりやすいです。強制終了は不具合時の最終手段と考え、できる限り使わないようにするべきです。

定期的にデフラグする

定期的なデフラグによってファイルが探しやすい状態になれば、外付けHDDにかかる負担を軽減可能です。ただし、デフラグ自体も頻回に行うと外付けHDDに負担をかけてしまうため、頻度は1〜2か月に1回程度がおすすめです。

衝撃を与えない

「外付けHDDは精密機器である」ということを、きちんと念頭に置いたうえで取り扱うべきです。とくに衝撃を与えると、磁気ヘッドがディスクに干渉してしまいます。

使用環境を整える

外付けHDDは高温・多湿の環境下では故障を招きやすいため、温度・湿度を適切に保つことも重要です。直射日光が当たる場所は避け、換気しやすい場所に置くことをおすすめします。また、ほこりが溜まらないよう清潔を保つこともポイントです。

まとめ

外付けHDDの寿命は、おおよそ3〜4年です。しかし、寿命は使用環境や使い方によっても異なります。エラーが頻回に起こる・動作が重い・異音がするなどの症状が見られる場合は、寿命が近づいているサインです。兆候を見逃して使い続けるとデータを完全に失ってしまう可能性もあるため、バックアップを取るなどの対策をして新しい外付けHDDに交換することをおすすめします。また、電源のオン・オフの頻度を減らしたり、定期的にデフラグするなどの対策によって、外付けHDDの寿命を伸ばすことが可能です。本記事が、外付けHDDを利用するうえで参考になれば幸いです。

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