状況を悪化させる?データ復旧のソフトを使用するリスクとは

公開日:2024/10/15  

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HDDの不具合や誤操作によるデータ損失は誰にでも起こりえることです。データが個人的なものでも仕事用でも、重要なデータであればあるほど一刻も早く復旧しようと焦ってしまうものです。ただし、データ復旧ソフトを使うことはいくつかのリスクがともないます。発生している不具合によっては状況を悪化させることもあるので、ご注意ください。

ソフトを使うと危険ってほんと?

データ復旧ソフトを使ってデータを取り戻すことは簡単で便利です。そのため、データ損失が発生すると誰もが一番初めに思いつく解決手段といえるでしょう。HDD(ハードディスク)が手元にあるので安心でき、データ復旧後に作業環境を元に戻しやすいので、復旧にかかる時間・手間を最小限に抑えられます。

さらに、復旧のためにかかるコストもソフトウェア料金だけで済みます。データ復旧ソフトウェアには無料版と有料版があり、いずれもデータ復旧専門業者に依頼するより手軽なので、万が一の際にとりがちな方法です。

しかし、復旧ソフトを使う際にはデータが戻ってこないリスクがあることを知っておく必要があります。ソフトの操作を誤ったり、データ損失の原因を正しく把握していない状態でソフトを使用したりすると、状態の悪化を招いてしまい、本来なら復旧できたデータを二度と取り戻せなくなることも起こりえます。

復旧ソフト使用の主なリスクは二つあります。

一つ目はHDDに何か問題が発生して大切なファイルにアクセスできなくなったとき、失われたと思っていたファイルの上に新しいデータを書き込んでしまうリスクです。元のファイルを取り戻すチャンスを大きく低下させるため、注意が必要です。

二つ目のリスクはHDDが物理的に故障している場合に、復旧ソフトの使用によって損傷が悪化するリスクです。HDDから異音が発生している場合は、最悪の事態を避けるためにもすぐに専門家に相談することがおすすめです。

ソフトで復旧できるかは原因による

データにアクセスできない原因として、データを間違って削除してしまうことと、HDDに何らかの不具合が発生していることがあります。HDDの不具合でファイルが破損してしまう原因は、予期せぬシャットダウンやHDDの故障(物理的障害)、ソフトウェアの論理障害が挙げられます。

予期せぬシャットダウンは停電などで発生する現象で、とくにコンピュータがHDDへデータの書き込み処理をおこなっている途中に発生すると、処理が正常に終了せず、ファイルやファイルシステムの破損につながる可能性があります。HDDは多くの部品から構成されていることもあり、構造は非常にデリケートです。強い衝撃を受けたり、不適切な温度下で使用したりするとダメージを受けます。

また経年劣化や通電不良でも正常に動作できません。これらの原因でHDD内の部品が損傷したり、正常に動かなくなると、正常なファイル操作が困難になります。

論理障害はデータそのものに問題がある場合に発生する不具合です。論理障害と物理障害は見分けることが難しく、発生した際の対応も異なります。二つの障害が同時に発生している場合もあり、このケースでデータ復旧ソフトを使うと事態の悪化を招きます。

どうしてもデータ復旧ソフトを使用したい場合には、評価・実績が高く、自身が遭遇している故障ケースに類似した事例を解決したものを選ぶことが重要です。

もちろん、ソフトの使用方法を事前にしっかり理解することも大切です。故障原因がわからない場合や、データ復旧ソフトの有効性やソフトの信頼性に不安がある場合、HDDから異音が発生している場合はデータ復旧の専門業者に相談するのがもっとも安全です。

確実に復旧させたいなら業者に相談しよう

データ復旧業者はデータの復旧に関する専門的な設備と技術を有する、データ復旧に特化したスペシャリストです。プロに相談することでHDDに発生した不具合を適切に特定でき、ソフトでは対応できない、難易度の高い物理的損傷からのデータ救出も実現の確率をアップさせられます。

データ復旧を業者に依頼する場合は、技術力の高さや信頼性、サービスの利用しやすさ、料金システムの明瞭さなどをポイントとして見極めることが大切です。復旧実績が多く、経験豊富でノウハウを蓄積していることや、クリーンルームなどの適切な作業環境、デバイスの診断・修理・復旧ツールなどデータ復旧に特化した設備・ツールを完備していること、データ復旧にかかる日数などに着目するとよいでしょう。

また、メディアでデータ復旧業者として取り上げられたことや、大手企業や法人・官公庁の取引実績があることも業者選びの判断基準になります。業者でしかデータを取り戻せないケースでデータ復旧ソフトを使用した場合、状態を複雑化させ、復旧までの手間・時間・コストが高くついてしまうことがあります。決して失えない重要なデータは初めから専門業者に依頼することを強くおすすめします。

これによりデータを確実に、かつ経済的に回復させることができます。

まとめ

データ復旧ソフトを使用することで、起こり得るリスクについて解説しました。パソコン作業の記録を保管するHDDに不具合が発生すると、大切なデータにアクセスできなくなります。HDDに物理障害や重度の論理障害が発生している状態でデータ復旧ソフトを使用すると、状態が悪化し、復旧が容易だったケースでも困難化あるいは二度と復旧出来なくなってしまうこともあるので、早期に専門業者に依頼することをおすすめします。業者を選ぶ際には複数の候補を比較し、過去実績が豊富であることやメディアで取り上げられた経験があること、料金形態が明確なこと、データ復旧に特化した設備を完備していることなどに着目しましょう。

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